過去10年は「情報エレクトロニクス」、20年一括で「netWIN」

過去10年の数字を見ると、「情報エレクトロニクス」がかなり強く見えます。10年間だけ切り取れば、「情報エレクトロニクスの勝ち」です。年率リターンでも、「情報エレクトロニクス」が25.18%、「netWIN」は23.11%ですから、「情報エレクトロニクス」が上回っています(2026年7月末時点)。

しかし、ここで20年以上投資を続けようと思っている投資家は少し違う見方をする必要があります。「直近10年で勝ったか」ではなく、「次の20年も成長産業を捕まえられる仕組みを持っているか」を見るべきだからです。

20~30年という期間では、「今の勝ち組企業を持っているか」より、「産業構造が変わったときに新しい勝ち組へ乗り換えられるか」が重要です。

「netWIN」は1999年から現在まで、実際に投資対象を変化させてきました。これは非常に重要な実績です。1999年のテクノロジー企業と、2026年のテクノロジー企業は全く違います。

「netWIN」は、インターネット → モバイル → クラウド → スマートフォン → AI → 半導体と、テクノロジーの主役の変化を追ってきました。これが「20年超のテクノロジー投資」で最も評価したいポイントです。

ただし、ここで情報エレクトロニクスを過小評価してはいけません。むしろ私は、日本株のアクティブファンドとしてはかなり評価できるファンドだと考えます。理由は「40年以上」という運用期間です。

「情報エレクトロニクス」が歩んできた40年間では、バブル崩壊、ITバブル、リーマン・ショック、東日本大震災、アベノミクス、コロナ、半導体ブーム、AIブームなどさまざまなイベントを経験しています。これだけの変化を乗り越え、さらに近年は他のファンドを圧倒するほどのパフォーマンスを残すファンドは、そうはありません。

一方、過去のデータを使って、両ファンドの2026年8月末までの20年投資の結果を確認しました。「netWIN Bコース」は2006年9月に240万円を一括投資した結果、2026年8月末には3991万8475円になりました。「情報エレクトロニクス」の結果は2863万4554円でした。一括投資の結果は「netWIN」が勝ちました。

ただし、つみたて投資をした場合は、結果が逆転しました。「netWIN」を毎月1万円ずつ、20年間で240万円積立投資した結果は2005万9183円でしたが、「情報エレクトロニクス」では2362万948円と「netWIN」を上回りました。「情報エレクトロニクス」が2006年~2012年までの期間でより大きな下落局面を経験したことで、この期間の継続投資がその後の価格上昇で大きなリターンに結びついたのです。