<前編のあらすじ>

夫に先立たれた60代の谷口由美さん(仮名)は、長女・香織さんの提案で香織さん一家と同居を始めました。しかし、いざ一緒に生活をしてみると、孫のお世話や夕食作りを任されることが増え、次第に負担を感じるようになります。

ひとり暮らしの時より出費も増えていたことから「このままでいいのか」と悩み始めた谷口さんは、ファイナンシャル・プランナー(FP)の石津さんに相談することにしました。

●前編:「ばぁば、遊ぼう」愛情に飢えた孫の“無料ベビーシッター”状態に…60代女性が「娘一家との同居生活」に限界を迎えたワケ

長女一家と同居開始も「想定外」の連続

夫が亡くなった後、長女の香織一家と同居するようになって2年。都内の賃貸住宅に住んでいた香織の方から「お母さん、ひとりだといろいろ大変でしょ? 良かったら私たちが同居しようか?」と声をかけてくれたのがきっかけでした。

実際、60歳を過ぎてのひとり暮らしには不安がいっぱいでしたし、親との同居を嫌がる人が多い中でそんな申し出をしてもらったこと自体がありがたく、二つ返事でお願いすることにしました。

2階を使ってもらおうと急いで部屋の整理や掃除を済ませ、お互いの負担にならないように同居のルールも決めて一緒に暮らし始めました。しかし、想定外の出来事が続出しました。

地元の幼稚園に通い出した下の孫のお迎えやお世話を任されたことで、平日の昼間の自由な時間がなくなりました。夕食の準備も香織ができるだけ自分でやると言っていたのに、なし崩し的に私が作ることになりました。

そうはいっても孫はかわいいですし、35年専業主婦をやってきたので、毎日の夕食の買い物や調理をするくらい、大した負担ではありません。