<前編のあらすじ>
地方都市で一人暮らしをする田村雄太さん(66歳・仮名)。60歳で第二種運転免許を取得し、運転代行の仕事で月25万円ほどの手取りを得ていました。
しかし2か月前に退職した前の勤務先から、ある日一通の文書が届きます。本来加入すべきだった厚生年金と健康保険の手続きがされておらず、年金事務所の調査で発覚したというのです。請求された本人負担分は、約70万円。「そんなバカな話があるか!」と激怒した田村さんは、しばらく無視を決め込んでいました。
●前編:「そんなバカな話があるか!」夜の街を走る手取り25万円の66歳男性が絶句…前の勤務先から届いた“約70万円”の理不尽な請求
年金事務所で告げられた「現在の勤務先でも加入を」
社長に同行してもらいながら年金事務所に相談に行きますが、そこでもやはり支払わなければならないと言われ、さらには現在の勤務先でも田村さんが社会保険に加入しなければならないということが判明したのでした。
一方、遡って健康保険へ加入した期間について、それまで納めていた国民健康保険料は精算の対象となり、田村さんの場合は約40万円が戻る見込みとなりました。
結局、請求額70万円からこの還付分を差し引いた残り約30万円を現在の勤務先が立て替え、田村さんが1年かけて分割で返していくことになりました。
社会保険加入後、給与から健康保険料と厚生年金保険料などが約3万円差し引かれるようになり、手取りは25万円から約22万円に。
さらに会社への立替金返済として、毎月約2万5000円を1年間支払うことになりました。
結果、当面自由に使える給与は約19万5000円。
「こんなに手取りが減るなんて……」
1年経過すれば未払い分の保険料の納付は終わりますが、66歳の田村さんにとっては大きな負担としてのしかかってきたのでした。