「70万円払ってください」前の会社から突然届いた通知

封筒を開けると、田村さんにはすぐには理解できない内容が書かれていました。

前の勤務先で働いていた期間、本来であれば田村さんは厚生年金と健康保険に加入する必要がありました。しかし会社が加入手続きをしておらず、年金事務所の調査によってそれが判明したというのです。

会社は遡って社会保険料を納付することになり、そのうち田村さんの本人負担分について支払ってほしいということでした。

請求された金額は約70万円と、田村さんには払えるはずのない金額でした。

健康保険・厚生年金保険の保険料は、原則として事業主と被保険者がそれぞれ負担し、会社が本人負担分を給与から控除して、会社負担分と合わせて納付する仕組みです。

「そんなバカな話があるか!」

その日暮らしに近く、友人から借りたお金も返済していた田村さんは激怒し、しばらくは無視していたのでした。

ところが、前職の社長と現在の勤務先の社長は同じ地域の同業者で交流もあり、話は社長の耳にも入ります。

●田村さんは、この後さらに厳しい現実を突きつけられることになります。後編【「こんなに手取りが減るなんて」70万円の請求に加え、毎月3万円の天引きも始まった66歳男性…それでも“払い損”ではないワケ】で詳しくご紹介します。

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