<前編のあらすじ>

外資系生命保険会社でトップクラスの成績を誇っていた中村由紀子さん(59歳・仮名)。高収入を稼ぎながら、顧客利益よりも手数料を優先した提案を続けていました。

しかし2020年のコロナ禍で顧客企業が相次いで解約。新規手数料は年間300万円まで激減し、さらに「戻入」による返還金が1,000万円を超える事態となります。

●前編:「今解約すると損です」年収2000万円の生保営業女性が、親切なフリで顧客を引き止めた“身勝手な理由”

収入の急減と税金地獄

さらに追い打ちをかけたのは、収入の高かった時の基準で計算された税金と社会保険料でした。

年収2,000万円超を誇っていたトップ営業でしたが、稼いだ分だけ使い、高級店での飲食、ブランド品、旅行などにお金を使い続け、自身が老後資金代わりに契約していた保険も一部解約しなければならない状況に追い込まれました。

その後、コロナ禍が落ち着き収入は1,000万円程度まで回復したものの、支出管理をしてこなかったため、お金は残りません。気づけば、カードローンの借入は400万円を超えていました。

「これだけ稼いでいるのに、なんで私は不安なんだろう……」

59歳になった中村さんは、そう呟くことしかできませんでした。