<前編のあらすじ>

兄・潤貴さんと弟・裕規さんの父親が亡くった。残された遺産は約4000万円。

母親は相続を事実上放棄したため、遺産は兄弟で2分の1ずつ分けることになりそうだった。

しかし、兄・潤貴さんは「俺は遺産を多めにもらう権利がある」と主張。潤貴さんが投資信託の購入をすすめたことで、遺産が増えた。だから潤貴さんには「寄与分」があるはずだ、という理由でしたが、弟・裕規さんは納得がいかない。

話し合いは平行線をたどり、徐々に対立がエスカレートしていくことに……。

●前編:【「俺には遺産を多めにもらう権利がある」父親が残した「約4000万円の遺産」をめぐり兄弟間で勃発した「相続バトル」の中身】

「多く相続するのはおかしい」

裕規さんは納得がいかなかった。

「兄が投資を勧めたのは分かる」
「でも、父が自分で決めて投資したものだ」
「相場がよかったから増えただけなのに、それを兄の手柄として、多く相続するのはおかしい」

寄与分がどういうものか、裕規さんはよく分からないままではあったが、自分が納得できない部分については精一杯反論した、と裕規さんは後に語っている。

だが、結局、話し合いはまとまらなかった。

潤貴さんは、「自分が父の財産を増やした」という主張を繰り返す。
裕規さんは、「それは寄与分ではない」と納得しない。

そんな平行線が数カ月続いたのだった。