きっかけは義兄の「叔父の孤独死トラブル」だった
お互い少し冷静になって話をしていく中で、なぜ姉がこのタイミングで妙なことを言い出したのかが明らかになってきました。どうやら、姉はおひとりさまの私がこの先自分の介護や死後の後始末などを沙羅にしてもらいたくて、沙羅にいい顔をしているのではないかと勘繰っていたのです。もちろん、私にそんなつもりはありません。というか、そんな先のことは正直、考えたこともありませんでした。
よくよく話を聞けば、きっかけは、義兄に疎遠だった叔父さんの訃報が届いたことでした。義兄はひとり息子ですが、亡くなったお父さんには弟が1人いました。叔父さんは若い頃から悪い仲間と付き合いがあり、両親から勘当されていたようです。そのため、義兄は叔父さんに一度として会ったことがなかったと言います。
叔父さんは生涯未婚のまま地方の高齢者施設で亡くなったようですが、手持ちの資産がほとんどなく、義兄が相続人として未払い金を支払ったとか。それだけでなく、火葬や納骨、遺品の片付けなどもあり、仕事を休んで何度も地方に足を運ぶはめになったと聞きました。
義兄は「親が亡くなった時より大変だったよ」とほうほうの体だったそうです。そんな義兄の姿を見て、姉は私が将来、沙羅に同じような迷惑をかけることを懸念したのでしょう。
とはいえ、私からすれば、いくら姉とはいえ失礼極まりない話です。
さすがに自分が要介護になった時にどうするかまでは考えていませんでしたが、おひとりさまの自覚はあるので、現時点で老後資金2000万円程度は確保しています。高齢のおひとりさまは賃貸住宅が借りづらいと聞き、15年前には自宅マンションも購入しました。住宅ローンはボーナスのたびに繰り上げ返済をして定年までには完済する予定です。
