投資信託の良しあしを見定めるのは難しい。相場つきが悪くて短期的には成績が振るわなくても、長期で見れば優れた運用を行っている投信は存在する。逆に、波に乗って一時的に好成績を収めたものの、トレンド転換と共に一気に沈んでいく投信も少なくない。本シリーズ「探せ! あなたの"推し"投信」では、長期投信投資家に人気の投資信託の強さの秘訣を探る。
今回取り上げるのは、アセットマネジメントOneが運用する「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」、愛称「未来の世界」だ。純資産総額は7月9日時点で8947億円、設定時に1万円だった基準価額は5万3700円に達している。
同コースのほかにも「限定為替ヘッジ」「年2回決算型(為替ヘッジなし)」「年2回決算型(限定為替ヘッジ)」「予想分配金提示型(為替ヘッジなし)」「予想分配金提示型(限定為替ヘッジ)」の5コースが設定されており、シリーズ合計の純資産額は1兆2000億円を超える。なぜこれほど支持されているのか? 本稿ではその理由をひも解いていく。
アマゾン・ドット・コムには2008年から投資
「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」は2016年9月に設定された世界株式アクティブファンドだ。「グローバル・ハイクオリティ成長株式マザーファンド」を通し、日本や新興国を含む上場株式(上場予定を含む)に投資していく。実質的な運用はモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントに委託されている。同社の運用チームは6つの国と地域にまたがって在籍し、地域やセクターにこだわらず成長期待の高い銘柄を選定していく。
運用のポイントは「ハイクオリティ成長企業」に投資していくこと。「ハイクオリティ成長企業」とは、変化の時代をリードする成長企業、あるいは時代の変化にも揺るがない持続的な成長が期待できる企業を指す。さらにその企業の中から「割安」と判断される銘柄を厳選して投資する。
銘柄選定の例では、アマゾン・ドット・コムを2008年から保有。この後、同社の株価は大きく上昇した。一方で成長企業であっても「割高」と判断された企業は選択しないなど、「ハイクオリティ企業を割安な時に投資し長期保有する」という投資哲学を徹底している。
現在の組入上位銘柄は「台湾セミコンダクター」「SKハイニックス」「メタ・プラットフォームズコミュニケーション・サービス」など(2026年5月29日現在)。ポートフォリオは約25~50銘柄で構成されている。
NISAでは成長投資枠とつみたて投資枠の対象になっている。2026年1月30日現在でつみたて投資枠の中で純資産総額が最大のアクティブファンド※であることにも注目しておきたい。
※資産運用業協会における商品分類の補足分類がインデックス型以外の投資信託:43本中
