モーニングスターがまとめた2026年8月末の国内投資信託市場の純資産総額211兆9705億円をアクティブ・ファンドとパッシブ・ファンド(インデックス連動型ファンド)に分けると、バランス型の約24兆547億円を除いて、アクティブ・ファンドは約98兆5016億円、パッシブ・ファンドは約89兆4141億円になる。
資金流出入額をアクティブ、パッシブに分けてみると、引き続きパッシブ・ファンドが流入の中心で、8月は約1兆2114億円の純流入で、アクティブ・ファンドの約7503億円を大幅に上回った。月間の純流入額はアクティブ・ファンドが7月の約9782億円から8月は約23.3%減だったが、パッシブ・ファンドは7月の1兆5005億円から19.3%減の水準だった。アクティブ・ファンドは市場の変化を狙って売買される傾向が強い性格があることに対し、パッシブ・ファンドは市場の変化にかかわりなく積み立て投資などで継続的に資金が流入していることがうかがえる。
国内株式アクティブで人気集中の7月設定ファンドとは?
8月の純資金流出入額をアクティブ・パッシブ別、資産別・カテゴリー別でみると、「世界株式型」はパッシブ・ファンドで約1兆176億円の資金流入があった。3カ月連続で純流入額が1兆円を超えた。「オルカン」(設定は三菱UFJアセットマネジメント)が約3961億円、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(三菱UFJアセット)が約2016億円と月次の資金流入額でトップ2を独走する2銘柄がけん引している。一方、アクティブ・ファンドの「米国」は12カ月連続で純流出となり、8月も96億円の流出だった。これは、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」(アライアンス・バーンスタイン)から約306億円超の純流出が主な要因になっている。
「国内株式型」は8月の純流入額約2884億円のうち、アクティブ・ファンドの「大型」が約1657億円の純流入額となりパッシブ・ファンド(約883億円)を大きく上回る流入額になった。7月に新規設定された「野村構造変化日本株ファンド」(野村アセットマネジメント)が約301億円を集め7月(約1102億円)に続いて国内株式型カテゴリーで月間最大の純流入額になった。また、「ノムラ・ジャパン・オープン」(野村アセット)も約296億円の純流入額となり、国内株式「大型」の流入額をけん引した。
一方、資金流出が続いている「世界REIT」は、8月は約201億円の純流出となり、12カ月連続の流出超を記録した。パッシブ・ファンドは約45億円の流入超に転じたが(7月は約30億円の流出超)、アクティブ・ファンドは「米国」が約202億円の流出、「グローバル」が約34億円の流出など総じて資金流出超だった。モーニングスターでは「REIT型カテゴリー内での純流入額上位10本のうち8本をSMA・ラップ専用ファンドが占め」ていることに注目。ラップ口座などプロの投資顧問が運用指図するファンドでは「世界REIT」を購入する動きに転じているものの、「一般の個人投資家向けファンドでは資金流入が引き続き限定的であった」と指摘している。
執筆/ライター・記者 徳永 浩

