投資信託の良しあしを見定めるのは難しい。相場つきが悪くて短期的には成績が振るわなくても、長期で見れば優れた運用を行っている投信は存在する。逆に、波に乗って一時的に好成績を収めたものの、トレンド転換と共に一気に沈んでいく投信も少なくない。本シリーズ「探せ! あなたの“推し”投信」では、長期投信投資家に人気の投資信託の強さの秘訣を探る。

今回取り上げるのは、ニッセイアセットマネジメントが運用する「ニッセイ・S米国グロース株式メガ10インデックスファンド<購入・換金手数料なし>」、愛称「メガ10」だ。純資産総額は7月7日時点で590億円を超えている。なぜこれほど支持されているのか? 本稿ではその理由をひも解いていく。

「ビザ」や「イーライリリー」にも投資する米国グロース株ファンド

本ファンドの特徴をひとことで言えば、「米国株式市場で時価総額が大きいグロース株上位10銘柄だけに絞り込んで投資するインデックスファンド」である。2025年11月設定の米国株式ファンドで、Solactive US Growth Mega 10 Select インデックス(配当込み、円換算ベース)への連動を目指すパッシブ運用。同指数は米国上場グロース株のうち時価総額上位10銘柄を選定し等金額で組み入れ、年4回(3・6・9・12月)機械的に構成銘柄と比率を見直す仕組みだ(※直近のリバランス以降の株価変動により、実際の比率にはバラつきが生じる)。この銘柄選定ルールにより、組入業種はその時点の時価総額ランキング次第で変動する性質を持つ。

米国の大型株に投資する低コストのインデックスファンドとして話題となり、設定わずか3カ月で約500億円を達成した。時価総額上位10銘柄を機械的に採用する仕組み上、2026年5月末時点の組入上位10銘柄は、情報技術(ブロードコム12.7%、エヌビディア11.3%、マイクロソフト9.4%)に加え、一般消費財・サービス(アマゾン10.8%、テスラ10.0%)、コミュニケーション・サービス(アルファベット10.7%、メタ8.7%)、金融(ビザ9.0%、マスターカード8.2%)、ヘルスケア(イーライリリー9.3%)と、セクター横断となっている。いわゆる「マグニフィセントセブン」以外の米国大型株も組み入れているのが特徴で、セクターを問わず、米国市場を代表する10銘柄に投資できるファンドと考えていいだろう。

NISAでは成長投資枠の対象である。