「住んでいる家は売れない」「売らないと資金化できない」というジレンマ

日本では、人生100年時代と呼ばれる長寿社会を迎えたことにより、長期化した老後生活の資金確保が社会課題となっています。

老後生活のスタート時点で老後資金が十分とはいえない場合、暮らしぶりを節制モードに切り替える、働ける間は出来る限り長く働く(就労継続)、なども対応の選択肢となってきます。

一方で、最近、多くなってきたシニア層の悩みの1つに、「資産はある。しかし、お金はない」問題があります。

家計の資産を棚卸ししてみると、大きくは金融資産(預貯金や有価証券など)と不動産(住宅・土地など)に分類されます。「どちらもバランスよく、かつ多めに保有」が望ましい姿ですが、家計資産の大半を自宅不動産が占めているケースにおいては「資産(不動産)はあるが、お金(金融資産)はない」という状態になりやすく、何らかの対策が必要となってきます。

自宅不動産を売却して生活資金を捻出することもできますが、老後生活の拠点と考えていた住み慣れた我が家を手放すことや、現在の地域コミュニティから外れてしまうことへの恐れ、次の住まいや生活圏を探して新生活をスタートさせることへの負担感や不安などから、躊躇する人も多いのではないかと思われます。

こういった環境の変化やシニア期の悩みに対応する形で、自宅に住み続けながら資金を創出する手段として、リバース・モーゲージやリースバックなどの利活用が拡がってきています。