サッカーワールドカップが盛り上がっています。しかし今回は、現地に応援ツアーに行く日本人は多くないようです。総費用が相当に高いことが理由と言われていますが、観戦チケットの他にも飲食など現地滞在費も高く、更に円安が価格高騰に拍車をかけているのです。そこで今回は、円安が生み出す「メリット・デメリット」について触れてみましょう。
円安がもたらす日本経済へのメリット・デメリット
北中米3カ国共催のサッカーワールドカップが始まりました。日本は海外で活躍する選手をそろえ史上最強との見方もあるようです。日本代表の躍進が期待されるとなると、現地への応援ツアーが盛り上がりそうなものですが、そうでもないのです。
というのも総費用が非常に高いのです。航空券はイランでの戦闘の影響で原油価格が高いため、燃料サーチャージが高くついています。チケット代は予選で一番安い席でも4万円前後、少し良い席なら約10万円です。決勝トーナメントでは100万円を超えるチケットも珍しくありません。チケットの二次流通ではさらに桁が上がっています。現地のホテル代や飲食代もインフレに加え円安で相当に上がっています。ラーメン1杯3千円、スパゲティ1皿5千円ならだれも驚かない感覚です。
円安は日本経済にプラスとマイナスの両方の効果をもたらします。 プラスは主に二つあります。一つは、輸出企業がドル建てで結ぶ輸出契約において、円換算すると金額が増えることです。これは企業にとって売上増加と同じ効果をもたらします。もう一つは、米国株式など海外への投資で含み益が増加することです。これらのメリットは、輸出する大企業や海外に投資する富裕層に集中する特徴があります。
マイナスは輸入品の価格が上昇することです。輸入企業がドル建てで結ぶ輸入契約において、円安になると円建ての支払金額が増えるからです。日本は生活必需品である食料とエネルギーを輸入に頼っています。円安によってこれらの価格が上がると、食料品や電気やガスなどの光熱費が上がり、広く浅く全国民の負担が増加します。
1ドル160円近傍の円安は、日本政府としても行き過ぎだとして歯止めをかけようとこれまで何度も為替介入を実施しました。その累計金額は30兆円を超えます。しかし、なかなか円安に歯止めがかからないのが現実です。
円安は海外の人から見れば日本の物価安を意味します。インバウンドで来日した外国人がパブリックビューイングで日本人と一緒に日本を応援する。こんな光景が見られたら嬉しいですね。
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