同業比でPER割安 28年度は転換点となるか
ADEKAの予想PERはおよそ14.02倍と、半導体向け材料で同業の東京応化工業(36.31倍)やレゾナック・ホールディングス(43.24倍)、関東電化工業(32.77倍)と比べ低水準です。
PERが低く抑えられている要因の1つは、半導体事業の比重の小ささにあるとみられます。
ADEKAの半導体材料の売上高が全社に占める比率は26年3月期が8.64%で、27年3月期の予想も同9.05%にとどまる見込みです。食品事業やライフサイエンス事業の売上高も大きく、市場からは総合化学としての評価となり、半導体向けの比重が高い企業のようなプレミアムは得られにくい状況です。
ただし、この構図は変化する可能性があります。先述のとおり、ADEKAは半導体材料に注力する方針であり、28年度以降は先端向けの増産効果も本格化する見通しです。半導体の比重が高まれば、半導体材料会社としての認知が高まることが期待されます。
計画に沿って半導体材料が成長し、市場の認識が変われば、ADEKAの株価は再評価に向かうかもしれません。