③為替差益の一方で、為替差損に注意

米国株の取引は米ドルで行われるが、最近は円のまま注文できる証券会社も増えており、初心者でもスムーズに始められる。ただし決済はドルベースで行われるため、為替の変動によって資産価値が左右される点は理解しておく必要がある。

円安に振れれば「為替差益」が加算されて利益が膨らむが、逆に円高が進むと、たとえ米国株の株価が上がっていても、円換算での資産価値が目減りする「為替差損」が発生するリスクがある。

一方で、米国株には日本株と比較して「配当頻度が高い」「連続増配銘柄が豊富」といったインカムゲインにも大きな魅力がある。株価の成長性に加えて、こうした配当の仕組みを味方につけることが米国株投資を成功させるポイントといえる。

④米国株は国内株式と比べて、配当の頻度が多い

国内株は、第2四半期と本決算に合わせた年2回の配当が主流で、中には年1回のみという銘柄も。

一方で米国株は、3カ月ごとに年4回の配当を行うのが基本。投資の大きな魅力である配当をより短いサイクルで受け取れる点は米国株ならではの大きなメリットといえる。

また、米国には数十年にわたって配当を増やし続ける「連続増配銘柄」も多く存在する。高い配当頻度に加え、こうした株主還元の手厚さを魅力に感じて投資を始める人も増えている。ただし、成長投資を優先して配当を行わない銘柄が日米ともにある点には注意が必要だ。

⑤高配当銘柄が多い

米国は日本以上に株主の権利主張が強い国です。経営陣に対して常に厳しいプレッシャーがかかる環境にあることも、米国に高配当銘柄や連続増配企業が多い一因といえる。

米国株は配当利回りの高さでも知られており、業界大手の優良銘柄であっても高い3%~6%と還元率を維持しているケースもある。

日本国内のプライム市場全銘柄の平均利回りが概ね2%台で推移していることを考えると、これほどの高利回りを実現している企業がいる点は、インカムゲインを重視する投資家にとって大きな魅力といえるだろう。

ここまで5つのポイントを解説したが、米国株投資は株価下落のリスクに加え、国内株にはない為替変動のリスクがある点には注意が必要だ。

〇一方で、米国株投資には注意点もある。代表例が手数料だ。後編『手数料がかかる?気を付けることは?新NISAでも注目の米国株投資の注意点』にて詳説する。