返ってきた遺品と明かされた衝撃の真実
久しぶりに訪れた施設で、私は施設長室に通され、高齢で気品のある施設長から丁重に頭を下げられました。
「高梨さんには、心よりおわびしなければならないことがあります」
父の貴重品が紛失した件で施設内で厳重な調査を行ったところ、“犯人”が特定され、なくなったものも無事に取り戻すことができたという報告でした。そして、その場で時計、カーディガン、10万円の現金が返却されたのです。父が亡くなった直後だったこともあり、父が取り戻してくれたのかもしれないと思いました。
その日の夜、ケアマネさんに報告と御礼のメールを送ったところ、すぐに折り返しの電話があり、そこで私は衝撃の事実を聞かされました。
なんと、“犯人”はあの主任らしいというのです。父の腕時計や他の入居者のブランド品などをリセールショップで現金化したことから足がついたとのことでした。
ケアマネさんは「即、懲戒解雇になったみたい。当たり前よね」と怒り心頭でしたが、私は自分の罪を外国人スタッフに被せようとしたあの姑息さがどうしても許せず、釈然としない気持ちが今に至るまで続いています。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
