安心づくり③ できるだけ長く会社員を続ける

公的年金収入は、確実に一生もらい続けられる老後の大切な収入源です。これを少しでも増やすことができれば、老後の不安は縮小します。「年金で不足するなら、年金を多くもらえる方法を選ぶ」という考え方です。

年金を増やす方法は、「会社員を続けること(厚生年金に入る)」「長く働くこと(加入年数を増やす)」「たくさん保険料を納めること(納めた保険料に年金額が影響する)」です。

このうち、特に意識したいのは長く働くイメージです。たとえば、60歳でリタイアせずに65歳まで働き続けると、月1万円前後の年金額が増えます(具体的な金額は再雇用時の給与によります)。65歳まで働けば、年金だけで不足する金額が減るわけです。

65歳以降も会社員として働けば年金額がその分増えることになりますし、資産の取り崩しを遅くすることができます(その分老後が短くなれば必要額も少なくてすむ)。

また、65歳以降無年金で過ごすことができれば年金額を大幅に増やすこともできます。繰下げ年金といいますが1年受取開始を遅らせると8.4%も年金増額されるので、67~68歳まで受取開始を先延ばしできれば、これまた老後のやりくりをグッと楽にします。

「老後に4000万円」といっても、正しく見える化し、行動すれば怖くない!

ファイナンシャル・ウェルビーイングの観点では、現在と未来のお金の問題を見える化させ、特に将来に向けて備えることで不安を縮小させることが、幸福度向上につながります。

老後のお金の不安も、正しく見える化し、きちんと行動をすれば怖いものではありません。よくないのは、やみくもに不安ばかり大きく育ててしまう状態です。

今回は「物価上昇で将来必要なお金の金額も増えますよ」という話をしましたが、これも「見える化」がポイントであって、恐怖をあおることが目的ではありません。

公的年金、退職金や企業年金、そしてNISAやiDeCoを活用した資産形成を無理なく進めていくことで、私たちは老後を怖がる必要はなくなります。

未来に向かってやるべきことをやったら「未来の幸せ」の準備はOKです。毎日の幸せや楽しみに意識を向けて、「今の幸せ」を大切に過ごしていきたいものです。