投信ビジネスに携わる金融機関のプロフェッショナルが、もし自分で買うならどんなファンドを選ぶのか。「フィナシー」の姉妹メディア・金融機関向け情報誌「Ma-Do」読者の皆さまに、「自分が買いたいバランスファンド」について回答いただきました。(実施期間:2026年3月5日~ 4月7日/有効回答数221)
「株式偏重」から「分散投資」に意識変容?
首位獲得は「のむラップ・ファンド」
『Ma-Do』モニターが選んだ「自分が買いたいバランスファンド」
①のむラップ・ファンド
<野村アセットマネジメント>
②ROBOPROファンド
<SBI 岡三アセットマネジメント>
③野村世界6資産分散投信野
<野村アセットマネジメント>
④ピクテ・ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド(愛称:ポラリス)
<ピクテ・ジャパン>
⑤スマート・ファイブ
<アモーヴァ・アセットマネジメント>
⑤eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
<三菱UFJアセットマネジメント>
株式市場の好調を受け、やや存在感の薄い印象があったバランスファンド。しかし、地政学リスクなどによる市場の不透明感や米国株式一辺倒への懸念からか、注目度が上がっているようだ。そんなバランスファンドを、もし自分が買うなら……という視点で回答してもらった今回のアンケートは、表のような結果となった。
1 位に選ばれたのは「のむラップ・ファンド」。2 位に2 倍近い差をつけての首位獲得となった。選出の理由としては、「定期的に運用見直しがされており、パフォーマンスがよく、トラックレコードが長い」(北海道・東北地方/第二地銀)、「5 つのコースから選べる」(関東地方/第二地銀)、「大手運用会社が運用しており、安心感がある」(近畿地方/地銀)といった回答が多く見られた。
2 位の「ROBOPRO ファンド」は、「AI を用いた投資判断と機動的な資産配分変更が功を奏している」(近畿地方/地銀)という意見が最多だった。ほかにも、「相場の激しい変動にも素早く対応できそう」(中国地方/地銀)など、AI による正確でスピード感のある対応に期待する側面が大きいようだ。
3 位に入ったのは、「野村世界6 資産分散投信」。郵便局・ゆうちょ銀行の採用銘柄ということで、同所属の人々から圧倒的な支持を得ていた。また、「20 年を超える実績への安心感」(関東地方/ゆうちょ銀行)など、長期運用に対する信頼も見受けられた。
4 位は金への組み入れが評価された「ピクテ・ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド」だ。他にも「資産の投資割合がフレキシブルかつダイナミック」(関東地方/地銀)、「ピクテの220 年の知見を生かした新たなリスク分散のアプローチに期待」(北陸信越地方/地銀)などの意見が集まった。
5 位には、同率で「スマート・ファイブ」と「eMAXISSlim バランス(8 資産均等型)」がランクイン。「スマート・ファイブ」は「リタイアメント層が賢く使うために設計された、というテーマが興味深い」(関東地方/地銀)など、ファンドのコンセプトに共感する意見が寄せられた。「eMAXIS Slim バランス(8 資産均等型)」は、「手数料の安さ」(関東地方/ゆうちょ銀行)という意見が最も多かったが、8 資産への分散が顧客に安心感を与える、という回答もあった。
過去にバランスファンドについて質問したアンケートでは、「バランスファンドには興味がない・分からない」といった回答も多かった。しかし今回は、そのような回答はほぼ見られず、金融機関関係者の意識の変容も感じられる。投資信託市場におけるここ数年の「株式偏重(特に米国)」傾向に、「分散」の重要性が待ったをかける状況になってきているのかもしれない。