独自の「モーションコントロール技術」が生む強固な参入障壁

同社の競争優位性の源泉は、長年の顧客要望に応え続けて蓄積された独自の「モーションコントロール技術」にあるといえます。特に、同社が主戦場とするインフラ系や航空・鉄道領域は、技術に対する高い信頼性と過去の実績が極めて重視されるため、新規参入が非常に難しいという強固な参入障壁が存在します。

また、各市場でナンバーワンのシェアを獲得しているからこそ、顧客からいち早く新製品開発に関する情報を入手できるという好循環のビジネスモデルを確立しています。ロボットメーカーは減速機に合わせてロボットの制御を設計するため、一度採用されると容易に他社製品へ切り替えられないという「高いスイッチングコスト」も強力な競争優位として機能しています。 近年では、この卓越したハードウェアの強みに「電動化」「システム化(統合化)」「データソリューション」を掛け合わせ、付加価値を高めた「スマートモーションコントロール』へと事業を進化させており、持続的な成長に向けた新たな障壁を構築しつつあります。

ナブテスコの売上高推移

出所:ナブテスコ決算短信および中期経営計画よりFinasee編集部作成