港湾物流の150年企業 利益は業界最大でも割安感

上組は港湾運送・倉庫を中心とした総合物流企業です。ターミナルの運営や倉庫での保管、港湾間の内陸輸送まで一貫して手掛けています。また、他社の物流を支援するフォワーディング(物流手配)や3PL(※)といったサービスや、製鉄所での原料や製品の輸送サービスも事業範囲です。1867年創業の老舗企業でもあり、売り上げは業界トップクラスです。

※3PL(サードパーティロジスティクス)…顧客の物流業務を包括的に請け負うサービス

【主な倉庫業の売り上げ(26年3月期)】
・三井倉庫ホールディングス:2995億円
・上組:2948億円
・三菱倉庫:2734億円
・住友倉庫:1962億円

出所:各社の決算短信

売り上げだけでなく、利益も首位級です。本業のもうけを表す営業利益は26年3月期に365億円となり、競合を大幅に上回っています。利益には安定感もあり、他社が利益を減らすなかでも増益トレンドを維持してきました。

主な倉庫業の営業利益(2016年3月期~2026年3月期)

出所:各社の決算短信より著者作成
 

一方で、予想PER(株価収益率)は17.7倍と、同業と比べると相対的に割安な評価です。上組は他社より多くの利益を稼ぎますが、投資家の要求はさらに高いのかもしれません。

【主な倉庫業の予想PER】
・三井倉庫ホールディングス:23.43倍
・三菱倉庫:20.86倍
・上組:17.70倍
・住友倉庫:17.12倍
※株価は26年5月18日終値、予想EPSは27年3月期