今年、井出子商事に入社した新入社員の新 米子(しん・まいこ)。人事総務部に配属され、確定拠出年金(DC)の担当を任されることに。早速、先輩社員の部手蘭丸(べて・らんまる)から、iDeCo(個人型確定拠出年金、イデコ)についての理解を深めるよう指示を受けるが、当の蘭丸は早々に具合が悪いと言い残して医務室へと消えてしまう。途方に暮れる米子の前に登場したのが二人の上司である人事総務部長の井出小太郎(いで・こたろう)。早速、米子は戻ってきた蘭丸とともに井出による新(真・シン)iDeCoゼミナールを受けることに。今回は「50歳からのiDeCo受取計画」について。
井出 iDeCoの受取資産の全額に税がかかるわけではありません。一時金で受け取る場合は退職所得控除が使え、50歳から15年間積み立てた場合は年間40万円×15年=600万円が控除されます。
「iDeCo15年1000万円積立モデル」※で試算した老後資金1069万円から控除額600万円を引いた残りの半分に所得税・住民税がかかり、税額は約22万5000円。手元には約1046万5000円が残ります。
これを老後の生活費として20年間で取り崩す場合、毎月約4万4000円となります(図1)。
※【iDeCo15年1000万円積立モデル】50歳から追い込みをかける!「資産づくり」の実践例
図1 iDeCo受取時の税金(一時金受取、年金受取)
● 一時金で受け取る場合の税金:(1069万円 - 600万円 /退職所得控除40万円 ×15年× 1/2 ×所得税率・住民税率 = 22.5万円
⇒ (1069万円 - 22.5万円) = 1046.5万円 ⇒ 20年で毎月分割して使うとしたら 約 4.4 万円/月
● 年金で受け取る場合の税金:他に公的年金等の収入なし、運用益を考慮しない場合
1069 万円を 20 年で毎月受け取る:月 4.5 万円受取
⇒公的年金等控除:65 歳未満(年金額 60 万円以下非課税) 65 歳以上(年金額 110 万円以下非課税)
蘭丸 年金で受け取る場合は月額約4万5000円ですか。このケースは他に公的年金などの収入はなく、iDeCoを中心に受け取る前提ですね。月額で考えると一括受取、年金受取で1000円しか違いませんが、年金受取の場合は公的年金などの収入があると、受取金額が減る可能性があることは考慮しないといけませんね。
