資産運用では当初買い付けた運用商品を未来永劫持ち続けるとは限らない。運用方針を変えるなど、いろいろな理由から保有する運用商品を売却して現金化し、その資金を使って新しい商品を買い付けることがある。

これを「スイッチング」という。直訳すると「切り替え」だが、運用商品だと「預け替え」といったほうがピンとくるかもしれない。一般的な金融商品では幅広く使われているスイッチングだが、実はiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)でも使われている。果

たしてiDeCoのスイッチングとはどのようなものなのか。一般的な金融商品のスイッチングと何か違いはあるのか。詳しく見ていこう。

iDeCoのスイッチングとは

iDeCoでスイッチングという場合、今まで積み立ててきた投資信託を売却し、別の投資信託や定期預金や保険などの元本確保型の商品を購入することが基本的な意味となる。

ただ一般的にiDeCoでスイッチングを行うのは、「より魅力的な別の投資信託に乗り換えたい」「投資先が国内に偏っているので海外の投資比率をもっと高めたい」といった運用方針を変更したいときだろう。あるいは投資信託は価格変動があることから、値上りなどで自身のポートフォリオにおける投資比率が当初と大きく変わってしまい、保有している資産のバランスを整えたいときだ(リバランス)。

具体的にイメージしやすいよう図表で示してみよう。以下のグラフは、4種類の運用商品(A~D)を100万円ずつ保有している人がスイッチングを行った例である。

Finasee編集部作成

スイッチングによって商品Aと商品Bの保有分の一部を売却し、その分を商品Dと商品Eの購入に充てている。その結果、商品A~Dまで均等だった資産バランスから商品Dや商品Cを中心とした資産バランスに変わったことがわかる。