企業と従業員の間に存在するFWB支援への期待のギャップ
グローバル3,600社以上が参加した調査では、従業員のウェルビーイングに関連する領域について、企業が支援したい分野と従業員が支援を望む分野には大きなギャップが存在することが分かりました(図2)。中でもFWBの分野でその差が顕著で、とりわけ日本で乖離(かいり)が大きいため取り組むべき余地が十分にあります。
図2:ファイナンシャルウェルビーイングへの支援
一方で、ウェルビーイングへの取り組みが本当に経営成果につながるのか、という疑問もあるでしょう。そこで前述の調査企業におけるウェルビーイング施策の実践度をスコア化し、公開財務指標と比較したところ、ウェルビーイングへの取り組みが高い企業ほど財務面でも良いパフォーマンスを示していることが明らかになりました。
具体的には、従業員一人当たり売上、自己資本利益率(ROE)、総資産利益率(ROA)などいずれの指標においてもウェルビーイングスコアの高い企業の方が優れた結果となっています。これは因果関係の証明ではなく相関関係の確認にとどまりますが、ウェルビーイングへの取り組みが企業の生産性向上や価値創造につながる可能性を強く示唆しています。

