爆発的上昇力の「FANG+」、米国市場を代表する「メガ10」

※徳永氏によるまとめ

どちらのファンドが良いのでしょうか? それぞれのファンドの構成銘柄の内容や考え方から、ザックリと観点ごとに優位性を考えてみましたが、最終的には「投資の目的」や「投資する期間」など、投資家の事情によって優位性は異なるといえます。10銘柄だけ、しかも、テクノロジー株式にだけしか投資しない「FANG+」を長期投資のコア資産に向かないと切り捨てる人もいるでしょうが、「長期投資だからこそ『FANG+』をコア資産にできる」と考える人もいるでしょう。

2月28日に行われた米国とイスラエルによるイラン空爆は、株式市場全般にはマイナスの影響となっています。3月2日から3月6日までのファンドの基準価額では「S&P500」に連動する代表的なインデックスファンドはマイナス0.07%と弱含み横ばい。「全世界株式(オール・カントリー)」連動のインデックスファンドはマイナス1.89%でした。

この間に「iFreeNEXT FANG+インデックス」は5.08%上昇しています。構成銘柄のネットフリックス、ブロードコム、パランティアなどの株価が上昇したためです。また、「メガ10」も1.76%上昇しています。「FANG+」に上昇率が劣ったのはイーライリリーの株価がマイナスだった影響が響きました。皮肉にも分散していて株価下落に抵抗力が強いはずの「オール・カントリー」の下げが一番大きいという結果でした。

10銘柄集中は変動も大きいが「優良銘柄」を選べるメリットも

集中投資型ファンドは価格変動率が大きくなりがちですが、超大型株を構成銘柄にしている「FANG+」や「メガ10」は、超大型株に投資するために市場流動性があり、短期的な株価変動には流動性の価値が評価され、下げにも上げにも強い部分もあります。また、単純に大きいだけではなく、「進化するテクノロジーに投資する」という「FANG+」、そして、「成長株の中の超大型株に投資する」という「メガ10」は、それぞれに内容の良い銘柄を選別する意図があります。そこには一定の安心感があるといえるでしょう。

2026年2月28日に米国とイスラエルがイランを空爆したことは、株式市場の流れを大きく変えてしまう可能性があります。3月第1週にはショックに耐えたような動きをしていた市場は、第2週には戦闘の長期化を懸念して弱くなりました。原油価格が1バレル=100ドル超える水準まで上昇してきており、世界のエネルギー供給拠点である中東地域での戦争が世界経済に与える影響の大きさを感じさせる動きです。

突発的なイベントによって株式市場の価格変動率は大きくなっています。各国の株価指数は原油価格の急騰を受けて揃って下落しましたが、事態が収束すれば株価の戻りも大きくなることが期待されます。変化の大きい局面だからこそ、投資信託で少しずつ投資をしておくことを検討してみてはいかがでしょうか。「テクノロジー株」か、「米国大型株」か? あなたは、どちらにより強い魅力を感じますか?