――26年1月は投資資金が国内株式や金にも分散して、新たな様相を見せました。いっぽう1月につみたて投資枠・成長投資枠ともに大きく買付が立った(図表2、3)という意味では、25年とも似ています。この先の買付や資金の流出入はどうなっていくのでしょうか。

“今年”どのような傾向を見せるのかは経済イベント次第なところもありますし、今後明らかになるデータを注視したいところです。

25年は年初の1月と駆け込み投資で12月の買付が多かったです。24年はつみたて投資枠は右肩上がりを描きましたし(図表2)、成長投資枠で「夏のボーナスが投資に振り向けられたのでは」と推測できる動きもみられました(図表3の24年の6月、7月)。

そして、買付の傾向をもう少し長期目線で考えてみると、5年でNISAの枠を使い切る人が出てきた時に、どんなことが起きるのだろうという点も興味深いのではないでしょうか。現状、資金に余裕のある方が課税口座や一般NISA口座から振り替えている動きも多分に含まれているはずです。そういった方たちが枠を使い切ったあと、全体の動向はどうなっていくのか――それでもやっぱり年初に買付は膨らむのかなど中長期でも注視したいテーマだと考えます。

 

前山裕亮氏

 

ニッセイ基礎研究所主任研究員。大和総研、大和証券キャピタルマーケッツ、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンを経て2014年にニッセイ基礎研究所入社。2022年より現職。株式市場・投資信託の資産運用の調査、分析に従事。