今後の注目ポイント
来週のポイントです。近々FRB議長の人事が公表される見込みです。報道によれば元FRB理事のウォーシュ氏の可能性が高い模様です(※動画収録後、ウォーシュ氏が実際に指名されました)。
同氏は足元こそ利下げを主張しているものの、理事時代には量的緩和に懸念を示すなどタカ派寄りの人物と目されていたことから、足元でドルがやや値を戻している要因に挙げられています。実際に指名された場合に市場が最近のハト派スタンスに注目するのか、それともタカ派寄りであったかつての側面に注目するのかにより、為替の動きも変わってくると考えられます。
次に日本の総選挙前の世論調査では、与党または自民党が単独で過半数議席を取る勢いと報じられています。本来であれば高市ラリー復活との見方から円安・株高・長期金利上昇の流れが再燃するところでした。
しかし、レートチェック後の円高により、株式相場が下落しました。また、円安が是正された結果、日銀が急いで利上げに進む必要性も低下するとの見方から長期金利の上昇も一服しています。従って、実際には選挙結果が判明するまでは様子見となりそうです。
金相場の高値波乱にも要注意です。昨日も大きく下落する場面がみられました。これまでは、金の上昇とドル安が進んできたため、金価格の下落はいくらかドルをサポートしそうです。
一方、市場がリスク回避的になる可能性が高く、その場合は円ショート(が残っていれば)その解消、即ち円の買い戻しによって円高圧力が生じるかも知れません。ドル円は両者のバランスに影響されますが、どちらかといえばドルサポート材料として機能する可能性の方が高いと考えられます。
ここまでみた通りドル安が進んでおり、来週もドル円の上値は重そうです。ただ、すでに154円台を回復しているなど、ドル円の下落にも歯止めがかかりつつあります。また、ドルも円も弱い場合、他通貨が相対的に強くなる結果、円との強弱の距離感が広がります。これはクロス円が上がりやすくなるパターンであり、来週の各クロス円について、レートチェック前の水準回復を狙うじり高の動きが見込まれます。ドル円は下は153円付近、上は重いながらも154円台での足場固めをしつつ、155円台をうかがう展開を予想します(ページ13)。
※動画収録後、ウォーシュ氏が指名されました。
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