今回は急遽、「レートチェックとは何か?」について解説します。
日本時間の1月24日、ニューヨーク時間にレートチェックが入り、ドル円相場は155円台まで急落しました。レートチェックとは何でしょうか。
普段から日銀は各金融機関と電話で緊密に情報を共有しています。一方、日銀と金融機関との間には、介入専用の電話回線が設けられており、その電話が鳴った瞬間、ディーリングルームでは一気に緊張が高まります。実際の介入の際は「ドル円を〇〇だけ買って下さい」といった注文がなされます。
これに対し、レートチェックでは単に「今ドル円いくらですか」と文字通り、相場水準を確認するだけです。ただ、これは介入が間近であるとのシグナルであり、こうした情報が市場に浸透するに連れて、相場に強い影響をもたらします。尚、為替介入の決定権限は財務大臣が持っており、日銀は介入実務を代行する位置づけです(ページ2)。
また、ユーロ円でも同じように円高の動きが見られましたが、ドル円に比べると下げ幅は限定的となっています(ページ3)。
第65回の動画でも紹介した通り、実際の介入に至るまでにいくつかの段階があります。その点、先週の時点で片山財務大臣は「投機的な動きに対してあらゆる手段を排除しない」と発言しており、口先介入が最終段階にあったことが示唆されていました。
また、米国のベセント財務長官とも円安に関する憂慮を共有したとされており、今回の米国でのレートチェックに至ったのでしょう。これで、実際の介入がいつ入っても不思議ではありません(ページ4)。
