レートチェック以降の為替相場をどう見通すか

さて、レートチェック後、円が全面高となったものの、実質金利がマイナス圏に位置しているほか貿易赤字の拡大も見込まれる点などに照らせば、このまま円高が続く環境にもありません。実際、円高はすでに27日火曜日をピークに一服しています。

それを確認するためにドル円とクロス円の値動きを比べます。ドル円はレートチェックの約1時間前の段階で158円27銭でした。それが30日の17時点では153円76銭ですから、値幅にして4円51銭、変化率にして2.8%も下落したままです。

一方、クロス円の下げ幅はドル円に比べ、かなり限定的です。中でもスイスフラン円は既にレートチェック前の水準をほぼ回復しているのです。従って、クロス円では27日ごろより既に円安に戻っている反面、ドル円の戻りが鈍いのはドル安に足を引っ張られているからです。ドル安となっていなければドル円も現在156円付近まで持ち直していると考えられます(ページ5)。

 

次に、足もとのドルの水準を確認しておきましょう。実質実効為替レートで見た場合、昨年末時点におけるドルは依然として高値圏を維持しています。ドル安が指摘される割に、まだそれほど下がっていません(ページ6)。