米国経済の振り返り
さて、先週の米雇用統計では失業率が前月実績や予想を下回ったほか、平均時給の伸びも市場予想を上回りました。非農業部門雇用者数の伸びは5万人と前月実績や予想を下回りましたが、決して悪い数字でもありません。
実際カンザスシティー地区連銀が24種類の労働市場関係の経済指標から算出するLabor Market Conditions Indicators(LMCI)の内、レベルがプラス圏に位置しています。これは労働市場が過去平均と比べてまだ良好な状態にあることを意味しています。
一方、モメンタムはマイナス圏にあり、依然として労働市場の勢いが失速していることを表しています。とは言え、そのマイナス幅は昨年来で最小です。今週発表された新規失業保険申請者数も予想を下回っていましたが、労働市場にやや復調の兆しが見て取れます(10ページ)。
さらに、ダラス地区連銀が公表しているウィークリーエコノミックインデックスも1月15日時点で前年比2.5%成長と米経済の底堅さを表しています。これは、10種類の日次、週次データによる経済成長の推計値です。家計の個人消費に二極化の兆しが指摘されるなど、問題点を抱えつつも米経済を全体としてみた場合、総じて底堅さを保っているようです。
株価が史上最高値圏で推移していることも踏まえますと今年の利下げは3月と6月の2回がベースシナリオとなりそうです。現在、市場も今年の利下げ回数を1.9回織り込んでいます(11ページ)。
