米国大型グロース株とすみ分け狙うファンドが続出!?

11月の新規設定ファンドで第2位の設定額になった「世界株式・クオンツ・ロングショートファンド(ヘッジなし/年1回)」は、MSCIワールド・インデックス構成国を主な投資対象国とし、「高クオリティ」・「低リスク」の銘柄をロングポジションに、「低クオリティ」・「高リスク」の銘柄をショートポジションとする「ロングショート運用」を行う。ロングショート運用にレバレッジを組み合わせることにより、株式市場全体との連動を半分程度に抑えながら、個別銘柄選択によるリターンの獲得をめざすところに特徴がある。

「円建グローバル公社債ファンド(限定追加型)2025-11」は、劣後債をふくむ国内外の円建ての社債や公債を投資対象とし、金利環境等に左右されにくい安定的な値動きや収益の確保をめざす「ラダー型(短期から長期まで残存期間(年限)の異なる債券におおむね均等に投資する運用手法)」で運用する。運用期間は約5年4カ月間。信託期間が終了する前に償還が見込まれる債券を投資対象とし、取得時においてBBB格以上の格付けを持つ投資適格債の中から、魅力的な利回りが期待できる銘柄に厳選して投資する。投資債券は償還まで保有することを基本とする。

「ブランデス欧州株ファンド」は、バリュー(割安)投資手法の運用者として知られる米国のブランデス・インベストメントが欧州株を対象に運用するファンド。欧州株約1700銘柄の中からPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)、流動性、時価総額等によってスクリーニングするとともに、アナリストによる企業分析を加えて投資対象を厳選し、企業の本質的価値と株価の差が大きいとされる割安銘柄35~75程度でポートフォリオを構築する。

設定額トップとなった「TRプライス キャピタル・アプリシエーション・ファンドB(ヘッジなし)」も含めて設定額上位のファンドは、いずれも米国大型グロース株とは異なる対象に投資するファンドだった。今後も各社各様にアイデアを競うように新しい資産や投資手法を提案するファンドが出てくることが予想される。

執筆/ライター・記者 徳永 浩