三菱アセット・ブレインズがまとめた2025年11月の公募投信(ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信除く)の新規設定ファンド数は22本と前月(13本)から増加し、設定総額も約1900億円と前月(約1410億円)から拡大した。新規設定額ランキング(設定額は設定日の純資産額)でトップは、ティー・ロウ・プライス・ジャパンの「TRプライス キャピタル・アプリシエーション・ファンドB(ヘッジなし)」の約1715億円だった。新規設定額として2025年最大のファンドになった。第2位は「世界株式・クオンツ・ロングショートファンド(ヘッジなし/年1回)」(三井住友DSアセットマネジメント)の約42億円、第3位は「円建グローバル公社債ファンド(限定追加型)2025-11」(りそなアセットマネジメント)の約30億円、第4位は「ブランデス欧州株ファンド」(三井住友トラスト・アセットマネジメント)の約28億円だった。11月の単位型ファンドは、「明治安田日本企業好利回り社債F2025-11(限定追加型)」(明治安田アセットマネジメント)と合わせて2本が設定されたが、設定額は2本合わせて約43億円と前月の3本・約389億円と比較すると大きく設定額を減らした。

 

伝統的な「株式60%/債券40%」のバランスファンド

新規設定額が1700億円を超えた「TRプライス キャピタル・アプリシエーション・ファンドB(ヘッジなし)」は、運用資産の基本配分比率を「株式60%/債券40%」に設定している。米国で伝統的なバランス型ファンドの運用比率を採用したファンドだ。米国では確定拠出年金(DC)運用で高い支持を集め、残高が14兆円を超えて大きくなり過ぎたために、新規の募集を停止していたファンドだ。米国を中心にしたGARP(割安成長)銘柄に投資し株式運用の部分で株式インデックスに超過するリターンをめざし、債券もハイイールド債を含む銘柄構成で債券インデックスを上回るリターンをめざす。こういった運用を重ねた結果、バランス運用ファンドながら米国「S&P500」を上回る運用成績を残した実績がある。

また、11月の新規設定ファンドは、トップがバランス型ファンドで、第2位は絶対収益型のロングショートファンド、そして、円債ファンド、欧州株ファンドなど、投資対象が多様なファンドが設定され、設定額で上位にランキングされている。

国内投資家の多くは、マグニフィセント・セブンをはじめとする大型グロース株式がけん引した米国株式市場の大幅な上昇を経て、既にコアのポートフォリオとして「オルカン」や米「S&P500」インデックスファンド、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」などの保有を通じて米国大型グロース株式を多く組み入れるファンドを保有していると考えられる。三菱アセット・ブレインズは、11月の新設ファンドのラインアップについて「この状況下において、投資家が求める分散投資ニーズに応えるべき、複合資産ファンドや絶対収益型ファンドが設定され、資金を集めているものと推察される」と分析している。