安定したパフォーマンスの「ウェルス・インサイト」
そして、「日経225」がもっとも良いパフォーマンスをあげているのは過去1年程度の期間でしかない。今後、3年、5年という期間においても現在の優位性を保てるのか、11月の集中人気がどこまで続くのか注目したい。その点では、世界の株式、債券、リート(不動産投信)、純金を含むコモディティなどに分散投資する「MUFGウェルス・インサイト・ファンド」が常にトップ10に入っているのは、「どの資産がもっとも良いパフォーマンスになるのかわからないから全てを保有する」考えを具体化している。同ファンドの場合は、目標とするリスク水準によって各資産の組み入れ比率を調整している。「標準型」は年率リスクを10%程度、「積極型」は同14%程度にしている。
2025年のパフォーマンスは「標準型」で米国「S&P500」インデックスファンドに近い成績を残している。このパフォーマンスの確かさが同ファンドをランキング第2位に押し上げる力になっているのだろう。
投資信託の購入は「最も良いパフォーマンスを的中させる」ことに目的があるのではない。「預貯金よりも資産が増えて、インフレによる物価上昇に負けない資産価値を実現する」ということが第一義だろう。その点では「MUFGウェルス・インサイト・ファンド(標準型)」の年初来のリターンは12月12日時点で11.17%になっている。当然、ゼロ%台の預金利回りに勝っているし、国内の物価上昇率3%程度を大きく上回っている。こういった実績があるからこそ、根強い人気につながっている。
執筆/ライター・記者 徳永 浩

