積極的? シニアと若者の意外な共通点

年代別の回答傾向を見ると、興味深い傾向が浮かび上がってくる。「増やす」と答えた割合は、30代以下が17.5%と最も高い。そこから年代が上がるにつれて減少していき、40代では13.2%、50代では8.8%、60~64歳では2.8%となっている。年代が若いほど今後の運用期間を長くとれるため、「少しでも多く積み立てておこう」と考えているのかもしれない。

ところが65~69歳では4.1%と再び増加に転じる。実際に老後生活を送る中で、追加の資産形成の必要性を実感し始めた人の声なのかもしれない。

「変えない」との回答も特徴的だ。30代以下が46.4%と高い一方で、65~69歳も46.9%とほぼ同水準となっている。企業型に関しては規約にもよるが、この年代では新たに掛金の拠出はできず、これまでの積立金の運用のみに専念している人も多いと推察される。