11月からの市場変化に売れ筋は?
ただ、11月になって米国株式市場が高値波乱の動きになっている。これまで市場をけん引してきたAI(人工知能)関連株のバリュエーションの高さが意識されるようになるとともに、12月に期待されていた利下げが想定通りに実施されるのか不透明な状況になってきたためだ。米国「S&P500」は10月28日高値から11月20日には5%強の下落率となった。「NASDAQ総合」は10月29日の高値から11月20日までに7.85%の下落率。10月に大きく上昇した「日経平均株価」も10月31日の高値から11月19日には7%強の下落率だ。米国株の不安定な動きが国内株や他の国々の株式市場に悪い影響を与えている。
特に、AI関連株に関する警戒感は、AI関連事業の成長が組み入れ銘柄のパフォーマンスを押し上げてきた「グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)」などの従来の人気ファンドのパフォーマンスに直接影響する。国内株式市場でもAI関連産業の成長は重要なテーマの1つであったため国内株ファンドも米国でのAI関連株波乱の影響が及ぶ。この株式市場の不安定な動きが投信の売れ筋にどのような影響を与えているのか、11月のランキングが注目される。
執筆/ライター・記者 徳永 浩
