つみたて投資枠は「定時定額で継続したい」

調査ではつみたて投資枠の積立額を増額、減額、変更しない理由を聞いている。結果は「特に理由はない」(23.8%)を除くと、最も多い理由として「定時定額の積立投資を継続したいため」(23.2%)が挙げられた。次いで「収入額が変動するため」(14.1%)、「生活資金等を差し引いた余剰資金が変動するため」(13.9%)などが上位にランクインしている。

定時定額で積立継続するため変更しない層と、原資自体が変動するため積立額も変更する必要がある層に分かれるようだ。

NISA口座(つみたて投資枠)購入金額の変更理由(複数回答) 

NISA口座(つみたて投資枠)購入金額の変更理由(複数回答) を表した図表
 
出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)
 

年代別に見ると、30代以下では「収入額が変動するため」(21.9%)と「生活資金等を差し引いた余剰資金が変動するため」(20.3%)が特に高く、若い層ほど収入や生活費の変動に応じて投資額を調整する傾向が強い。

一方、60~64歳では「年間投資枠の限度額まで購入したいため」が16.3%と高い。この年代はちょうど定年退職世代にあたる。退職金などを積極的に投資枠に活用しているのかもしれない。