有価証券は500万円未満が6割

続いて、新NISA口座開設者が資産をいくら持っているのかについて見ていこう。調査では、個人投資家に新NISA口座を含めた全体の保有証券の時価総額を聞いている。

結果を見ると、60.4%が保有額「500万円未満」だった。なお「500万以上~1000万円未満」は13.6%、「1000万以上~3000万円未満」は14.7%、「3000万円以上」は11.3%となっている。

つまり大まかにみると、500万円未満が6人に対し、500万以上~1000万円未満、1000万以上~3000万円未満、3000万円以上はそれぞれ1人ずつという計算になる。なお、保有額について注意すべきは株式や投資信託の有価証券(時価)であり、預貯金などは含まない点だ。

新NISAで若い層、平均年収層にも投資が身近に

新NISAは若い層ほど口座開設率が高く、長期的な視点での資産形成という制度の趣旨が浸透しつつあるようだ。収入別では年収500万円未満、有価証券の保有額も500万円未満が多いことから、新NISAの開始をきっかけに投資の機会が身近に広がっているといえそうだ。

調査概要 調査名:「個人投資家の証券投資に関する意識調査」 調査主体:日本証券業協会 調査報告書公表:2025年9月 調査実施期間:2025年4月15日~19日 調査対象:日本全国の 18 歳以上の有価証券保有者 5000 人