「安定性やリスクの低さ」は徐々に低下傾向に

調査結果からは、投資信託購入時の重視点として全体的には安定性と収益性のバランスを取る傾向が見られる。ただし、年代によって優先順位が異なることがうかがえる。若い層は成長性を、高齢層は安定性と分配金を、そして中堅世代はコストを重視する傾向がある。

また過去の調査結果と比較すると、「安定性やリスクの低さ」を重視する割合が23年の55.4%、24年の53.8%から25年は50.7%へと徐々に減少している点も注目される。市場環境や投資家のリスク許容度の変化を反映している可能性がある。

投資信託の選択において、自身の年齢やライフステージに応じたポイントを意識することが納得感のある資産運用につながるのではないだろうか。

調査概要 調査名:「個人投資家の証券投資に関する意識調査」 調査主体:日本証券業協会 調査報告書公表:2025年9月 調査実施期間:2025年4月15日~19日 調査対象:日本全国の 18 歳以上の有価証券保有者 5000 人