手数料と商品の分かりやすさも重要な判断基準

一方でコスト面も重要視されている。「信託報酬の安さ」を重視する投資家は34.0%、「購入・販売手数料の安さ」を重視する投資家は33.5%と、どちらも3割を超えている。

近年の投資信託の手数料に対する意識の高まりが反映された結果だろう。特にインデックス型の低コスト商品が普及し、長期投資における手数料の影響が認識されるようになったことが背景にあると考えられる。

また「商品のわかりやすさ」を重視する声も23.5%と底堅い支持がある。投資信託の中には仕組みが複雑な商品もあるため、どのような資産に投資しているのか、どのようなリスクがあるのかを理解しやすい商品が選ばれやすい傾向にあるようだ。

なお、今回の調査から新たに追加された「ポートフォリオ(商品の配分)」を重視する投資家も22.1%と、一定の割合を占めている。資産配分の重要性が認識されている結果といえるだろう。