株式保有額は前年比で減少
続いて保有額を見ていこう。株式を持つ3638人の保有額(時価総額)を見ると、「100万~300万円未満」が19.0%と最も高くなっている。
株式の保有額(株式保有者)
なお保有額300万円未満が過半数(55.9%)を超えており、500万円未満で見ると約7割(67.2%)。一方で推計の平均保有額は867.4万円で、前回(24年)の900.4万円から33万円減少した。23年の平均は732.3万円であったため、23年から24年にかけては増加したものの、25年には減少に転じている。
今回の調査は25年4月15日~19日に行われており、ちょうどトランプ関税発動に端を発する世界株の下落局面にあたっていた。保有額は時価換算であるため、その影響があったとみられる。
株式の保有額ランキング
1位 100万~300万円未満 19.0%
2位 50万~100万円未満 13.2%
3位 10万~50万円未満 12.8%
3位 1000万~3000万円未満 12.8%
5位 500~1000万円未満 11.7%
6位 300万~500万円未満 11.3%
7位 10万円未満 10.9%
8位 5000万円以上 4.9%
9位 3000万~5000万円未満 3.4%
出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)よりFinasee編集部作成
保有額をランキングで見ると、100万~300万円未満が19.0%でトップ。注目点は3位が10万~50万円未満と1000万~3000万円未満がそれぞれ12.8%と、同率で並んだことだろう。つまり少額投資から始める層と既に十分な資産を築いている層に二極化している可能性がある。
調査結果からは保有額300万円未満の投資家が全体の過半数であることが分かった。国内上場株への投資が引き続き主流であるものの、海外株式への投資も1割越えと一定数を維持しており、非上場株への投資が徐々に増加している点は新たな傾向だ。海外ではChatGPTを手掛けるOpenAIなど非上場のAI銘柄が世界の成長をリードしている。新たな技術革新が目まぐるしい勢いで進む中、広くアンテナを張り巡らせ、情報収集を継続することが欠かせない。
●株式投資の戦略は? 個人投資家の本音をズバリ聞いた結果は…。後編「配当収入、売却益、株主優待…株式投資の3つのメリット、最も重視しているのは? 3600人の年代別・投資傾向が明らかに」にて詳報している。
調査概要 調査名:「個人投資家の証券投資に関する意識調査」 調査主体:日本証券業協会 調査報告書公表:2025年9月 調査実施期間:2025年4月15日~19日 調査対象:日本全国の 18 歳以上の有価証券保有者 5000 人

