お金の知識は、どこでどんな風に身に付ける? 

「老後2000万円問題」がクローズアップされたこともあり、お金の知識を身に付けなければ、と考える人は増えてきたように感じます。皆さんにお話をうかがうと、本、セミナー、インターネットと、お金の知識を身に付ける方法は人それぞれですが、特に最近、セミナーの開催数は急激に増えました。セミナーにはどのようなものがあるのでしょうか。

まず、公的なものとしては金融庁が「つみたてNISA Meetup」と「つみたてNISAフェスティバル」を開催しています。全国各地で専門家が投資について解説し、つみたてNISAを有効活用することで、長期に資産形成をしていく方法を学ぶことができます。

また、NPO法人や金融機関主催の金融教育も盛んになっています。対象を年代や性別ごとに設定していたり、初心者向けはもちろん、親子で参加できるようなものもあります。内容も、資産形成について座学で学ぶようなものから、ゲームを通して投資を考えるものなどもあります。

こうしたセミナーで気を付けたいのは、口座開設やその会社の金融商品を買ってもらうことが目的のものが多数あるということです。セミナーの内容、特にそこで勧められていることが、自分にとって本当に必要なのか慎重に検討しなければなりません。商品の購入がゴールなのではなく、ライフプラン実現のために基本的なお金の知識を身に付けるためなのだ、という目的を見失わないようにしたいものです。

自分だけで考えることが難しければ、相談者の側に立ってアドバイスをくれるファイナンシャルプランナーを活用するのも一つの方法です。日々、お金と関わらずに生活している人はいません。適切なお金の知識を身に付けて安心した生活を送る人が増えることを願っております。