二人以上世帯の最多は「3000万円以上」か 「100万円未満」か

続いて年収300万~500万円未満の二人以上世帯の金融資産保有額をグラフで見てみよう。

金融資産保有額(年収300万~500万円未満、二人以上世帯)

金融資産保有額ランキング(年収300万~500万円未満、二人以上世帯)を表した図表
 
出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※金融資産保有世帯、実数987)よりFinasee編集部作成
 

金融資産保有額ランキング(年収300万~500万円未満、二人以上世帯)

1位  100万円未満    13.8%
2位  3000万円以上    13.0%
3位  1000万~1500万円未満    10.4%
4位  500万~700万円未満    9.7%
5位  100万~200万円未満    9.0%
6位  2000万~3000万円未満    8.4%
7位  300万~400万円未満    7.4%
7位  700万~1000万円未満     7.4%
9位  1500万~2000万円未満    6.6%
10位  200万~300万円未満    6.5%

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※金融資産保有世帯、実数987)よりFinasee編集部作成

年収300万~500万円未満の二人以上世帯ランキング1位は「100万円未満」(13.8%)。僅差で2位には「3000万円以上」(13.0%)がランクインした。最も金額が小さい選択肢と大きい選択肢が1位と2位にランクインするという極端な結果となっている。順位は単身世帯と同じだが、割合としては二人以上世帯では100万円未満が少ないという違いがある。

平均値は1438万円、中央値は600万円と、両者で2倍以上の開きがある。前述どおり、平均値は中央値に比べると極端な値のデータに影響を受けやすい。単身世帯でも二人以上世帯でも、「3000万円以上」のグループに多額の金融資産を保有している世帯があり、平均値を押し上げている可能性もありそうだ。

●具体的にどのような金融資産をいくら保有しているのか。後編「資産運用をしたいけれど…目安となる平均値は? 「年収300万~500万円未満」世帯は株式、投資信託をいくら持っているのか」にて詳しく解説する。

<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(金融経済教育推進機構) 調査時期/令和6年6月21日~7月3日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから、両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査