単身世帯の約5人に1人は「100万円未満」

年収300万~500万円未満の単身世帯の金融資産保有額をランキングで見ていこう。

金融資産保有額(年収300万~500万円未満、単身世帯)

金融資産保有額(年収300万~500万円未満、単身世帯)を表した図表
 
出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※金融資産保有世帯、実数475)よりFinasee編集部作成
 

金融資産保有額ランキング(年収300万~500万円未満、単身世帯)

1位  100万円未満    21.5%
2位  3000万円以上    13.5%
3位  100万~200万円未満      9.9%
3位  1000万~1500万円未満     9.9%
5位  700万~1000万円未満 8.2%
6位  500万~700万円未満  7.8%
7位  200万~300万円未満  6.9%
8位  2000万~3000万円未満  6.5%
9位  300万~400万円未満  6.1%
10位  1500万~2000万円未満  3.6%

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※金融資産保有世帯、実数475)よりFinasee編集部作成

年収300万~500万円未満の単身世帯における金融資産保有額のランキングを見ると、最も多いのは「100万円未満」で21.5%を占めている。約5人に1人は金融資産が100万円に満たない状況だ。

2位には「3000万円以上」(13.5%)が入っている。同じ年収帯でありながら、かなりの金融資産を持つ層が一定数、存在していることが分かる。この背景には、以前の年収はもっと高かった層が現役を退いて現在の年収に落ち着いたなどの事情もありそうだ。

3位は「100万~200万円未満」と「1000万~1500万円未満」が同率で9.9%。このデータからは、同じ年収帯であっても金融資産の保有状況には大きな差があることが読み取れる。

ランキングからは、年収300万~500万円未満の単身世帯の金融資産保有状況について少額保有層と高額保有層に二極化している傾向が垣間見える。

なお、平均値は1495万円、中央値は500万円だった。中央値とはデータを並べた際にちょうど真ん中に位置する値のこと。平均値では外れ値(極端に大きい、あるいは小さい値)の影響を受けるため、中央値も参考にするとより正確に判断できる。