二人以上世帯の保有額1位も「3000万円以上」だが拮抗

続いて年収500万~750万円未満の二人以上世帯の金融資産保有額をグラフで見ていこう。

金融資産保有額(年収500万~750万円未満、二人以上世帯)

金融資産保有額(年収500万~750万円未満、二人以上世帯)を表した図表
 
出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※金融資産保有世帯、実数1095)よりFinasee編集部作成
 

金融資産保有額ランキング(年収500万~750万円未満、二人以上世帯)

1位  3000万円以上 13.4%
2位  1000万~1500万円未満 11.7%
3位  100万~200万円未満 10.6%
4位  100万円未満 10.3%
5位  700万~1000万円未満 9.7%
6位  500万~700万円未満 8.6%
7位  2000万~3000万円未満 8.1%
8位  200万~300万円未満 7.3%
9位  1500万~2000万円未満 5.9%
10位  300万~400万円未満 5.7%

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※金融資産保有世帯、実数1095)よりFinasee編集部作成

年収500万~750万円未満かつ二人以上世帯の金融資産保有額1位は「3000万円以上」(13.4%)だった。金額が最も大きい選択肢が最多を占めた。2位は「1000万~1500万円未満」(11.7%)。その差はわずか1.7ポイントと僅差である。

一方で3位「100万~200万円未満」(10.6%)、4位「100万円未満」(10.3%)など金融資産が200万円を下回る世帯も約2割に上る。その差は0.3ポイントとごく僅差だ。1~4位までがいずれも10%台前半で拮抗していることからは世帯によって傾向が分かれていることがうかがえる。

なお平均値は1536万円、中央値は700万円と約2倍の差がある。こちらも単身世帯の場合と同様、高額保有の世帯が平均を押し上げている可能性がある。

●具体的にどのような金融資産をいくら保有しているのか。後編「「年収500万~750万円未満」世帯は預貯金、株式、投資信託、生命保険……いくら持っているのか?」にて詳しく解説する。

<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(金融経済教育推進機構) 調査時期/令和6年6月21日~7月3日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから、両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査