単身世帯の約4人に1人は「3000万円以上」持っている
年収500万~750万円未満の単身世帯の金融資産保有額をグラフで見ていこう。
金融資産保有額(年収500万~750万円未満、単身世帯)
金融資産保有額ランキング(年収500万~750万円未満、単身世帯)
1位 3000万円以上 24.5%
2位 1000万~1500万円未満 10.3%
3位 100万円未満 9.8%
4位 700万~1000万円未満 8.8%
5位 100万~200万円未満 8.3%
5位 2000万~3000万円未満 8.3%
7位 1500万~2000万円未満 7.4%
8位 300万~400万円未満 6.4%
9位 500万~700万円未満 5.9%
10位 200万~300万円未満 4.4%
出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※金融資産保有世帯、実数204)よりFinasee編集部作成
金融資産保有額を多い順に見ていくと、「3000万円以上」が24.5%と最も高い割合を占めている。つまり年収500万~750万円未満の単身世帯の約4分の1が3000万円を超える金融資産を持っていることになる。次いで「1000万~1500万円未満」が10.3%、「100万円未満」が9.8%と続く。
「700万円以上」の金融資産を持つ世帯を合計すると59.3%となり、6割近い世帯がある程度の資産を形成しているようだ。
一方で、「100万円未満」や「100万~200万円未満」を合わせると18.1%となり、同じ年収帯でも金融資産保有額に大きな差が生じている。もっとも、共通項である500万~750万円未満という年収は調査時点のものであり、過去の年収や将来の見込みは違ってくる。年代も様々である点にも注意が必要だ。
結果として、年収500万~750万円の単身世帯では3000万円以上持っている層が突出している。ただし年代や現在までの収入条件に加え、これまでの貯蓄や投資方法などによって保有額にはそれぞれ違いがある。傾向を参考に、自身の資産形成をあらためて見つめなおしてもよいかもしれない。
なお平均は2697万円、中央値は1000万円だった。平均値はデータの合計を個数で割ったもので、中央値はデータを小さい順に並べたときの真ん中の値。一般的に平均値は大きな値のデータに影響を受けやすいといわれる。今回の年収500万~750万円未満の単身世帯の調査結果の場合、3000万円以上の世帯の中に多額の金融資産を持つ世帯が含まれている可能性がある。