「ゴールド」と「日経225」は「S&P500」を上回る
7月のランキングではトップを維持した「野村インデックスファンド・日経225(愛称:Funds-i日経225)」は積立投資等で活用されているためか人気が落ちないのだが、「eMAXIS 日経225インデックス」が前月の第3位から第8位にまで後退するなど、国内株ファンドに人気の衰えが感じられる。欧米の主要株式インデックスが相次いで史上最高値を更新する中で、国内株式インデックスは史上最高値に届かないために出遅れ感が強まっていたが、その歩みが遅いことが嫌われたものと考えられる。
同じように、前月までは強い人気があった「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」も第10位にまで順位を落としている。金(ゴールド)価格は引き続き堅調だが、史上最高値を更新した欧米株価に比べると、金価格は高値で横ばいという推移になっており、比較すると株式に軍配が上がる状況といえる。
ただ、2025年の運用成績を振り返ると、「eMAXIS 日経225インデックス」と「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」は「eMAXIS S&P500インデックス」を上回る成績を残している。6月から7月にかけて「eMAXIS S&P500インデックス」の復調が明確になったために運用成績の差が縮まったところはあるが、依然として上回っていることは変わらない。この優位性が維持されている限りは簡単に人気が衰えることはないと考えられる。
執筆/ライター・記者 徳永 浩