老後の「お金がない!」という恐怖とどう向き合うか
感動や喜びをお金を使って上手に手に入れたとしても、将来のお金の不安はコト消費だけでは解消できません。
特に老後に入ってから、「お金がない!」という恐怖は大きいものがあります。現役時代は「なんとかやりくりしていけば給与が振り込まれるし、夏冬には賞与もあるじゃないか。がんばろう」となります。仕事を続けていると昇格昇給もあります。
年金生活の難しいところは「ボーナスがない」ことと「昇格昇給はない(物価上昇には一定割合追随するが)」ということです。
また、「未来に返済を先送りする借金は困難」でもあります。多くの場合、年金生活者の借金は厳しい制限がつきます。
こうした条件を組み合わせると、現役時代は「老後に困らないだけのお金が用意できるだろうか」という不安があり、また老後に入ってからは「手元のお金を取り崩していって、残高ゼロになったらどうしよう」という恐怖が残ります。