家族形態による差が明確、ひとり暮らしは「10万~15万円未満」がトップ
最も顕著な違いが表れるのは家族形態による生活費の差だ。ひとり暮らしの高齢者と、それ以外の家族形態(夫婦や子どもとの同居など)では必要な生活費が違うが、調査からは大きな開きが明らかになった。
ひとり暮らしの高齢者は「10万~15万円未満」が25.4%で最も高く、次いで「15万~20万円未満」が21.0%となっている。また、「5万~10万円未満」も20.8%とほぼ同程度であることも見逃せない。
これに対し、ひとり暮らし以外の高齢者は「30万円以上」が22.7%で最も高く、次いで「20万~25万円未満」が21.3%となっている。
この結果から、ひとり暮らしの高齢者の生活費は月10万円台が中心であるのに対し、複数人での生活では月20万円以上が必要になる傾向が読み取れる。夫婦などで生活する場合、個人単位では効率化されるものの、全体としての生活費は増加することが如実に表れた結果となった。