ウェルビーイングの観点から考えるボーナス活用術
お金の上手な使い方と幸福度には密接な関係があります。だとすれば、ボーナスの使い方もまたファイナンシャル・ウェルビーイングにとって重要問題のひとつです。
毎月のお給料で、日々の生活をやりくりしていく中、予算が高くなってしまうのでなかなか手が出ない夢や目標があったとしたら、それは年に2回支給される大型の収入であるボーナスを上手に活用したいものです。
かといって、「半年分のストレス発散!」とばかりに思いつくままにボーナスを使っていたら、あっという間にお金はなくなってしまいますし、たぶん散財した後に残るのは幸福度ではなく後悔とむなしさではないでしょうか。
今回はウェルビーイング目線で考える、賢いボーナス活用の視点をいくつか紹介してみます。
1.モノではなく感動や経験にお金を使う意識を持つ
まずは、すぐ使ってしまうお金についてその使い道を考え直してみましょう。
一瞬で消えていくもの、無感動で消えていくものにお金を使わないようにします。特に高額の出費ほど強く意識してみます。
ストレスの衝動買い、のような消費の多くは、瞬間的な発散のためにたくさんのお金を使っているので感動が長続きしませんし後悔します。ソシャゲのガチャも推し活という名目でストレス発散にして後で反省してはいないでしょうか。
推し活そのものは悪いことではありません。感動や経験をしっかりゲットできるかで出費の正当性を判断してみてください。
「一度行ってみたかった夏フェス参戦!」とか「待ちに待ったコンサートツアーのファイナル!」のようなところにお金を使う場合、おそらく出費に見合う感動体験が得られるはずです。
あわせて、友だちと過ごすような時間も意識してみるといいでしょう。仲良しの友人の誕生日に合わせてご飯を食べたり、友人と行く旅行などはまさにこれです。
「モノよりも経験や感動」が基本ですが、モノが感動や経験を導くこともありますから、あまり難しく考えすぎなくても大丈夫です。例えばNintendo Switch 2の抽選に当たったとき、「モノ」を買うとはいえ、抽選に当たった喜びと、新作マリオカートで100時間も遊んだ楽しみを合計すれば、それは経験や感動の消費ということになるでしょう。