計画的にお金を備えている人はウェルビーイング度合いが高い
ファイナンシャル・ウェルビーイングについて、ファイナンシャルプランナーがその意味を考えるとき、「お金の不安の解消や縮小」に注目することがあります。お金の不安の縮小は、日常生活の安心になり、また未来の安心確保となりますから、自ずと幸福度を高めてくれる関係があると思うのです。
例えば、ファイナンシャル・ウェルビーイングが高い人の傾向として、資産形成が順調であることを指摘する調査がいくつかあります。
例えば三井住友トラスト・資産のミライ研究所の調べではファイナンシャル・ウェルビーイングが高い人の割合は金融資産が多い人ほど高くなる傾向が示されています。
<ファイナンシャル・ウェルビーイングの高い人の割合>
資産ゼロ:4.1%
資産500万円未満:6.3%
資産500万円以上1000万円未満:8.7%
資産1000万円以上2000万円未満:14.9%
資産2000万円以上:28.3%
でもまあ、当たり前ですよね。未来のお金の不安があったとしても、きちんと貯めている人のほうが不安は小さくなりますし、そもそも不安を可視化しているということですから、何も行動していない人と比べてお金に関するウェルビーイングが高いのは当然です。
「でも私、毎月の積み立てをしているわけではないので……」と不安に感じる人もいるでしょう。
実はあなたの会社が「すでにやってくれている」資産形成制度があるとしたらどうでしょうか。会社の制度のことを理解すると、もしかするとあなたのウェルビーイングがぐんぐん高まるかもしれません。