「小さな気づきから意識が変われば…」

続いて近畿の景気ウォッチャーたちによる先行き判断の理由のコメントを深掘りしていく。まずは家計動向関連で先行き判断コメントが多かった順(□不変、▲やや悪、○やや良、以下略)に見ていこう。

スーパー企画「備蓄米の随意契約による放出で一時的に米の価格は下がるものの、今年の新米の価格は不透明。新米が市場に出ても、大きくは価格が下がらないと予想される」(□不変)

旅行代理店役員「空港の国際チャーター便就航による大きな反響は現時点ではみられない。海外旅行は徐々に増えているものの、引き続き韓国や台湾などの近場が多く、客単価が上がらない。国内旅行ではテーマパーク開業の影響もあり、夏の家族旅行では沖縄方面の受注が増えているが、その他の動きは例年と変わらない」(□不変)

ガソリンスタンド経理「合理化や効率化によるコストの削減以上に物価の上昇によるコストの増加が進んでいるため、今後の景気はやや悪くなると予想される」(▲やや悪)

一般レストラン経営者「大阪・関西万博関連で動いている業種は景気が良いが、それ以外は恩恵が少ないため、今後も続く物価の上昇や経済不安を含め、景気が良くなる要因は少ない」(▲やや悪)

住宅設備営業「備蓄米の放出により米価格の高騰が緩和されれば、消費者全体の意識が変わるかもしれない。今週はガソリン価格が15円ほど下がっていたため、小さなことであるが、日常で割安感を実感する機会が増えれば、景気の好転につながる」(〇良)