食品値上げが続くも、特売のカップ麺が販売増

企業動向関連では自社の受注量、販売量のみならず取引先の様子などからもまだら模様の判断がうかがえた。

飲食料品卸売業経理「食品の値上げが続いているが、特売のカップ麺の動きが良く、受注量、販売量共に前年をやや上回っている」(□不変)

公認会計士「顧客の月次、決算状況から判断。製造業、建設業で利益が出ている先が少なく、建設業では新規受注が取れていない話を聞いている。一方、小売業、サービス業はある程度の業績を確保。全体としてはあまり変わらない」(▲やや悪)

農林水産業従業者「米出荷に対する農業団体からの追加払いの金額は例年にないほど高くなっている」(○やや良)

窯業・土石製品製造業職員「公共事業、民間事業共に発注工事が低調で厳しい状況」(×悪)

いずれも景気の現状は前月比でプラスの東北だが、今後はどうなるのか。

●東北の景気の先行きは? 後編「【東北の景気の先行きは?】プラス2.9の先行き コメと農産物が左右する今後とは?「2025年6月公表最新調査」」にて詳報する。

調査概要 調査名:景気ウォッチャー調査(令和7年5月調査) 調査公表:2025年6月9日 調査主体:内閣府 調査対象地域:北海道、東北、北関東、南関東、甲信越、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄2050人 実施期間:毎月25日~月末